人の皮膚は常に皮脂を分泌しています。この皮脂が、皮膚上に常在する細菌の酵素リパーゼで分解され、脂肪酸が発生するので人の肌は弱酸性になります。そして悪玉常在菌などから皮膚を保護しています。(バリア機能ともいいます。)男性の方が皮脂の分泌量が多いので女性より酸性に傾いています。アトピー性皮膚炎の方や乾性肌の方は皮脂の分泌量が少ないので酸性になりにくいのです。
石けんはアルカリ性ですが、これで洗浄すれば一時的にはアルカリ性になりますが、人の肌は時間とともに弱酸性に戻ります。男性の場合は1時間以内、女性の場合には数時間かかると言われています。特に肌の弱い方や何か肌のトラブルのある方は皮膚を傷めてしまうかもしれませんし、もともと皮脂の分泌量の少ない方は弱酸性に戻るのに時間がかかります。そういう意味では、皮膚はアルカリ性になることを避けるべきなのです。ところが、界面活性剤を使った洗浄剤は刺激が強いのでアルカリ性に傾くことも多いのです。
たとえば、そもそも肌に近い弱酸性という表示があれば、一時的であるにせよ、アルカリの影響を受けることがなくなるので選ぶポイントとしては正しいのです。しかしここで重要なのは、洗顔石けんを選ぶときは弱酸性やアルカリ性に気をつけることより、無添加で海面活性剤が入っていないものを選ばないようにするのが大切です。合成界面活性剤は、皮膚の表面を溶かし,必要な皮脂をまで取り除いてしまうのです。実は石けんより弱酸性の合成洗剤のほうが刺激の強い場合があるのです。石けんは無添加であることが重要なのです。