石けんの起源は、紀元前3000年頃といわれています。 古代ローマ時代の初期にサポー(Sapo)という丘の神殿で、羊を焼いて神に供える風習がありました。 そしてこの時、焼いてしたたり落ちた羊の脂が灰に混じって、石けんのようなものが偶然にできたといわれています。
英語で石けんを意味するソープ(Sapo)は、この丘の名前が語源といわれています。
スペインやイタリアで8世紀ごろには石けん製造は家内製工業として存在していました。この頃の石けんは、原料に動物性脂肪と木灰を用いたまだ、不快な匂いのするものでした。
12世紀ごろから、フランスのマルセイユなどで、 地中海沿岸のオリーブ油と海藻灰を原料とした硬い石けんが工業的に作られました。これは不快な匂いもなかったため、ヨーロッパ中に広がりました。 日本でも古くから使われている「マルセル石けん」という名称は、ここから由来したといわれています。
明治6年に、堤磯右衛門によって日本初の棒状洗濯石けんが発売されました。しかし、国産の石けんは外国産の石けんに比べて品質の劣るものでした。明治23年に、国内初の銘柄石けんとして、花王石鹸が発売されましたが、当時石けんは非常に高価なものでした。そして、明治後半になると、ようやく一般の人々も、日常生活で石けんを使用するようになりました。